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犬の飼い主さんへ

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犬の主な病気と予防

疥癬症

概要

 疥癬(イヌセンコウヒゼンダニ)という目に見えない小さなダニが寄生することで起こる皮膚炎です。 タヌキなどの野生動物から感染することが多く、 人にも一時的にうつることがあります。

症状

 犬では特に耳の縁、肘、お腹、かかと等に症状が見られます。 皮膚の赤みや脱毛、カサブタなどが見られ、強いかゆみを生じます。

予防と治療

 診断のためには、皮膚病変を削り取って顕微鏡で疥癬がいるかを調べますが、 検出率は低く20%~ 50%程度です。 そのため、症状から疥癬が疑われる場合は検査で疥癬が検出されなくても治療を行い、 反応を見るという方法をとる場合もあります(診断的治療)。 治療には駆虫薬の投与を行い、細菌の二次感染がある場合は抗生剤も使用します。
 疥癬は感染力が強く接触によってうつるため、 同居犬がいる場合は症状がなくても治療を行うことが推奨されます。 また、飼い主さんが感染しないよう注意する必要があります。