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猫の飼い主さんへ

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猫の主な病気と予防

慢性腎不全

概要

 腎臓は血液中の老廃物を濾過して尿をつくり、 体内の水分やミネラルのバランスを調整しています。 慢性腎不全では腎臓の機能が障害され、 体に必要な水分の保持や老廃物の排泄がうまくできなくなります。 猫は高齢になると慢性腎不全になることが多く、死因の上位に入る病気です。

症状

 初期には症状が見られず、腎臓の機能が1/4 の程度まで低下して初めて症状が出始めます。 最初は水を飲む量が増え、うすい尿がたくさん出る「多飲多尿」が見られます。 進行すると体内に老廃物がたまって「尿毒症」と呼ばれる状態になり、 食欲低下や嘔吐、貧血などが起こって命にかかわるようになります。

治療

 一度失われた腎臓の機能は回復することがないため、治すことはできません。 食事療法や投薬、点滴などで腎臓への負担を減らし、進行を遅らせたり症状を抑える治療を行います。
 特にシニア期以降は定期的な健康診断を行い、早期発見・早期治療に努めましょう。