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猫の飼い主さんへ

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猫の主な病気と予防

猫白血病ウイルス感染症

概要

 感染猫の唾液を介して感染します。感染猫からの咬傷のほか、 頻繁になめ合ったり同じ食器から餌を食べたりすることでも感染が成立します。 母猫が感染している場合、胎盤や母乳を介して子猫に感染することがありますが、 多くは流産や死産となり、産まれた場合もほとんどの子猫が早期に死亡します。

検査

血液中のウイルス抗原の有無を調べます。感染直後(2週間~1ヶ月)では陽性反応が出ない場合があります。

症状

 FeLV ウイルスに感染すると、初期症状として発熱やリンパ節の腫脹、 貧血などの症状が1週間~数ヶ月間見られます。 この時期を「急性感染」と言い、 一般的に症状が軽度または無症状の場合は一過性で終わりウイルスは排除されますが、 症状が重度の場合はそのままウイルスが体内に潜伏し続け「持続感染」と呼ばれる状態になります。 これには猫の年齢が大きく関係しており、 生後2ヶ月齢未満の子猫ではほとんどが持続感染となるのに対し、 1歳以上の猫では80%以上の猫が回復すると言われています。
 持続感染になると、リンパ腫や白血病などの腫瘍性疾患、糸球体腎炎などの自己免疫疾患、 免疫力の低下による様々な感染症などを引き起こし、ほとんどの場合数年で死亡してしまいます。

予防と治療

 予防には感染猫と接触させないようにすることが一番ですが、 ワクチンの接種も有効です(4種混合ワクチンに含まれます)。
 持続感染となった場合、ウイルスを排除する治療法はないため、 それぞれの症状に合わせた対症療法を行います。