猫の飼い主さんへ
不妊・去勢手術について
猫は生後半年ほどで性成熟迎えます。発情期になるとメスは特有の鳴き声やにおいを出すようになり、オスはこれに反応して生殖行動を取ります。猫は犬と違い交尾の刺激で排卵するので、交尾をするとほとんどの場合妊娠し、一回のお産で平均6頭の子猫を産みます。また、発情期は年に数回あるので、1年間に数十頭の子猫が産まれる計算になります。
不妊・去勢手術には、猫が人の社会の中で暮らす上で多くのメリットがあります。メスは卵巣と子宮の摘出、オスは精巣の摘出を行うことが一般的で、性成熟を迎える前に行うと最も効果的です。
不妊・去勢手術のメリット
メス
- 1.望まない繁殖が避けられる
- 2.発情期の問題行動がなくなる(食欲減退、鳴き声など)
- 3.生殖器や性ホルモンに関連した病気の予防になる
- 4.避難所や預け先でのストレスを軽減できる
未避妊の高齢のメス猫では、乳腺腫瘍の発生が多く見られます。猫の乳腺腫瘍は80~90%が悪性で、治療が難しい病気です。避妊手術を生後半年までに行うと90%以上、生後1年以内に行うと80%以上予防できると言われています。
オス
- 1.望まない繁殖が避けられる
- 2.性ホルモンに関連した問題行動を抑制できる(スプレー行動、攻撃性、逃走癖など)
- 3.生殖器や性ホルモンに関連した病気の予防になる
- 4.避難所や預け先でのストレスを軽減できる
未避妊の高齢のメス猫では、乳腺腫瘍の発生が多く見られます。猫の乳腺腫瘍は80~90%が悪性で、治療が難しい病気です。避妊手術を生後半年までに行うと90%以上、生後1年以内に行うと80%以上予防できると言われています。